美濃の自然、和せいろとともに深まる暮らし
12月に入り、日に日に寒さが増していきますね。
美濃では先日、初雪が降り、冬の訪れを感じました。

2025.12.4の初雪
秋の日差しの心地よさの名残りを感じながらも、
朝の澄んだ空気に、冬を鮮明に思い出しました。
雪が積もる古い町並みと、そこから見える白い山は、
美濃らしさを感じる景色の一つです。
自然豊かな美濃は、四季折々の変化が暮らしに寄り添う町です。
私は移住をきっかけに始まった、美濃での暮らしにとても癒されてきました。
この景色は何度見ても同じものはなく、眺めるたびに季節ごとの変化があります。
キラキラと光る川の流れを見ていると、心がすっとフラットな状態に落ち着き、気持ちの揺れ幅が小さくなりました。
そして、この町で出会ったのが和せいろ。
使い始めてすぐに、ほかの道具と違う、
今までにない使い心地の良さに気づきました。
素材の味が感じられる蒸し料理は、心に響くものがあります。
特別なことをしていないのに、おいしいことが不思議で、
自然の恵みをいただいているということをじわじわと感じます。

台所にある和せいろのたたずまいは、暮らしを整えます。
ふわりと広がる湯気を見ていると心がゆるみます。
頑張ることをひとまず置いて料理をするのが日常になり、
自然と、心と身体が喜ぶ食卓になっていきました。
食卓を大きく変えるきっかけとなった和せいろ。
選ぶ食材も変わっていきます。
地域で育った新鮮な野菜、
老舗酒造の伝統調味料、
地元で古くから愛される乾物屋さんの昆布やかつおぶしなど。
地域の素材を生かすことが、喜びになると感じました。
誰にも会わずに物が買える便利な時代ですが、
わざわざお店に出向き、お店の人の顔を見て購入する。
そんなささやかな営みから生まれる安心感は、料理にも反映されます。
ごく自然な循環の中に身を置いているという実感が、
食卓や暮らしを豊かにしていくのだと思います。

